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B 湖の水量や水面・測定について

田沢湖の水位は海抜250mが基準になっています。現在の深さは423.4mなので、
湖底は海面下173.4mということになる。海面下の部分を潜窪(せんくつ)
というが、田沢湖が潜窪でも日本一であることは意外に知られていない。
吉村博士の記録によると潜窪の国内2位は池田湖の167m、3位は支笏湖の
117m、4位は洞爺湖の96mの順。アジアではセレベスのマツナ湖の208m、
マニラ市南にあるタール湖の175mに次いで三位となる。深いといっても
田沢湖の場合、ある地点だけが深いのではなく、バケツの底のように、
かなり広い範囲にわたって深いのが特徴で、それだけ水の畳も多いことになる。
その水の量は72億立方m。面積では19位とベストテンにも入らない田沢湖だが、
水の量では琵琶湖、支笏湖、洞爺湖に次いでわが国で4位となる。
田沢湖が電源開発、農業用水活用などで大きく変ぼうしたのも、この水量の豊富さ
によるところが大きい。田沢湖の特徴は湖岸の急傾斜と湖底の平担さにある。
春山沖(当店近辺です。)だけは800mにわたって深さ5m内外の岩盤から成る
浅い湖底が広がっている。しかしその他の湖岸は大部分が急傾斜で、特に
モヤ森沖では50度という超急傾斜になっている。ここでは350m沖の深さが
300m、750m沖では早くも420mと最大深度に近くなる。また御座ノ石神社
付近の湖岸は断がいとなって、そこからさらに急傾斜で湖底部へ走っている。
深さ375m以上の湖底が全湖面の半分を占め、420m以上の深さが5分の1を
占める。400m以上の湖底での傾斜度は0.02%にすぎず、このように平たんな
湖底はカルデラ湖でさえも珍しいとされている。ところで、52年間、深さの
公式記録として君臨した「425m」が書き換えられたのは41年7月。
国土地理院は田沢湖の正確な湖沼図を作るため調査班を編成、1力月にわたって
電波による測定をした。この結果、最深部425mとされたこれまでの記録よリ
1.6m浅い423.4mとなった。いまもパンフレット類や地図などに田沢湖の
深さを425mと書いたものが多い。他県からの、観光バスのガイドも
「深さは425m、日本一の深さでございます」と説明する例も多いという。
国土地理院の調査に協力した田沢湖町田沢字寺下、羽川さん(当時の田沢湖町
総務課長)によると41年6月3日から1週間準備調査のあと、7月16日から
8月13日までほとんど休みなしに電波探知機で測量したという。
丸木舟2隻を横につないだ明治後半から大正初め)の測量と違い、機動力を
使っての測量に「時代の流れを感じた」という。また、「永年使慣れ、
聞きなれた425mと、お別れと思うとちょっと複雑な気持ちだった。
しかし1.6m浅くなったところで日本一の座から落ちるわけでもないし電波は
鋼索より正確なことは証明済みなのでその後の町の出版物には(423.4m)を
使うことにした」と語っている。現在も田沢湖の水深は423.4mで示されます。

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